心配ごとが頭から離れない――考えすぎで疲れてしまう方へ

仕事でミスをしていないか。家族の体調は大丈夫か。この先、何か困ったことが起きないか。

ひとつ気になることが落ち着いても、また別の心配が浮かんでくる。休みの日も頭が休まらず、夜になると考えごとが止まらない。そんな毎日に、疲れていませんか。

「もともと心配性だから」「このくらい、みんな我慢している」と思うかもしれません。でも、心配に時間や気力を取られ、つらさが続いていることは、心療内科・精神科で相談してよい理由になります。

目次

こんなことに、疲れていませんか

  • 帰宅してからも、仕事のことを何度も考えてしまう
  • 家族から返信がないと、悪いことが起きたのではと落ち着かない
  • 先の予定について、うまくいかなかった場合を考え続けてしまう
  • 人から「大丈夫」と言われても、しばらくするとまた不安になる
  • 目の前のことに集中できず、寝る前まで考えごとが続く

これは病気かどうかを判定するチェックリストではありません。同じような心配があっても、その強さや続く時間、生活への影響は人によって違います。

診察で大切にするのは、「何個当てはまるか」よりも、あなたが何に困っていて、どれくらい負担を感じているかです。

仕事に行けていても、相談してかまいません

「休むほどではない」「家事は何とかできている」。そう思うと、受診してよいのか迷うこともあるでしょう。

ただ、仕事や家事ができていることと、無理なく過ごせていることは、必ずしも同じではありません。毎日をこなすだけで精いっぱいだったり、休める時間にも気が張りつめていたりするなら、その負担も診察で伝えてください。

心配は誰にでもある感情です。一方で、考えるのを切り上げにくい、眠りや集中に響いている、不安のために予定を避けるようになったなど、つらさや生活への影響が続くときは相談の目安になります。一定の期間が過ぎるまで、我慢して待つ必要はありません。[1]

「性格だから」と決めつける前に

心配が止まりにくい背景には、ストレスや睡眠の乱れ、不安症、気分の落ち込みなどが関わることがあります。不安症のひとつに、さまざまなことへの強い心配が続き、切り替えにくくなる「全般性不安症」があります。ただし、この記事だけで病名を判断することはできません。[2]

また、動悸や息苦しさなどがある場合には、体の病気や薬、カフェインなどの影響も確認する必要があります。新しく出た症状を、自己判断で「不安のせい」と片づけないことも大切です。[1]

診察では、何を話せばよいのでしょうか

最初は、「心配ごとが頭から離れなくて、疲れています」の一言でもかまいません。なぎクリニックでは、不安や睡眠、気分の状態、生活への影響をうかがいながら、今の困りごとを整理します。

  1. 困っていることを伝えるいちばん負担になっている場面から
  2. 背景を一緒に確かめるいつから・眠り・体調・生活の変化など
  3. 対処や治療を相談する状態と希望を踏まえて検討

うまく話せるか心配な方は、スマートフォンや紙に短くメモして持参していただいても大丈夫です。たとえば、次の3点だけでも話の手がかりになります。

  • いつ頃から:はっきり覚えていなければ「数か月前くらい」など、おおよそで
  • 何が気になるか:仕事、家族、健康、今後の生活など
  • どう困っているか:寝つけない、集中できない、休んだ気がしないなど

全部を埋める必要はありません。お薬手帳など、現在飲んでいる薬がわかるものも診察の参考になります。

薬が心配なことも、伝えてください

「受診したら、薬を飲むことになるのだろうか」という不安がある方も、その気持ちを診察でお伝えください。

不安の治療には、生活上の負担や休養の見直し、心理療法、薬物療法などがあります。どの方法を選ぶかは、症状や生活の状況、ご本人の希望を踏まえて検討します。[2]

当院でも、まず現在の状態を確認したうえで、必要な対処や治療を相談します。薬を検討する場合は、期待される効果だけでなく、副作用や服用について気になることもお尋ねください。専門的な検査や治療が必要な場合は、他の医療機関をご案内することもあります。

相談は、今の負担を整理するところから

受診を考えていても、「こんなことを話してよいのかな」と迷うことはあると思います。

今すぐ心配の原因を説明できなくても、治療について決めていなくてもかまいません。「夜、考え続けて眠れない」「休みの日くらい、落ち着いて過ごしたい」。まずは、そうした困りごとや希望を聞かせてください。

「相談するほどなのか迷っている」ことも含めて、診察でお話しいただけます。

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