家族に話しかけられて、ついきつい返事をしてしまう。あとから謝っても、また同じことを繰り返す。「次は普通に話したい」と思っているのに、うまくいかない。
そんな毎日に疲れ、自分でもどうしたらよいか分からなくなっていませんか。家族とのことだからこそ、人に話すのをためらうこともあるかもしれません。
なぎクリニックでは、言いすぎた後のつらさも、その前から抱えていた疲れや負担も、診察でうかがいます。最近の一場面を手がかりに、眠りや気分の不調に治療が必要か、生活の中で負担を減らせるところはないかを、一緒に考えます。
「次は怒らない」と思うだけでは、繰り返してしまうとき
怒りは誰にでもある感情です。ただ、抑えようとしてもうまくいかず、家族とのやりとりに影響が出ているなら、気持ちの持ち方だけで何とかしようとせず、相談を考えてよい状態です。[1]
例えば、夕食の支度中に話しかけられて、強く言い返してしまったとします。その出来事を振り返るとき、言い方を後悔するところで話が終わってしまうことがあります。診察では、そこに至るまでと、その後の様子にも目を向けます。
疲れや負担、その場の反応、その後のつらさを一緒に確かめます。
説明のための架空の例です。矢印は出来事の順番を表しており、睡眠の問題が原因だと、この例だけで決まるわけではありません。
このようにたどると、相手の一言だけでなく、その前から抱えていた疲れや、後まで続く落ち込みも相談の対象になります。家事や仕事の負担に偏りがあるなら、その事情も大切です。ご本人の状態と、生活の中で起きていることの両方を見ていきます。
診察では、普段の自分との違いを確かめます
同じ「イライラする」でも、以前から特定の場面で起きるのか、最近になっていろいろな場面で増えたのかでは、確かめたいことが変わります。当院では、例えば次のような点から、今の困り方を確かめます。
- いつから、どこで増えたか。最近始まったのか、以前から続いているのか。家庭以外でも起きるのか。
- 眠りや気分も変わっていないか。眠れない、楽しめない、疲れが取れないなどが重なっていないか。
- 暮らしがどう変わったか。会話を避ける、自分を責め続ける、家事や仕事が手につかない、といった影響があるか。
イライラは、ストレスの多い状況で強まることも、うつ病などの不調に伴って現れることもあります。ただし、イライラすることだけで病名は決まりません。続いている期間やほかの症状、体の状態などを合わせて判断します。[1][2]
これらは、受診前にすべて答えを用意するための項目ではありません。診察では、お話に応じて飲酒や服薬、体調の変化なども確かめていきます。
家族と、どう過ごせるようになりたいか
診察では、困っていることに加えて、変えたい場面も聞かせてください。「夕食の時間を、言い争わずに過ごしたい」「帰宅した家族に、普通に返事をしたい」。例えば、そんな希望です。
例えば、眠れない日が続いているなら、その原因を確かめて睡眠の治療を検討します。気分の落ち込みや楽しめなさもあるなら、イライラと合わせて状態を評価します。家事や仕事の負担が大きい場合は、休養や周囲の支援についても相談します。
何を治療し、生活のどこを見直すかを、その方の困り方に合わせて考えることが、当院での相談の出発点です。薬が必要と考えられる場合は、その目的を説明し、希望や不安も踏まえて相談します。
家庭の事情は一人ひとり異なり、診療だけですべてが解決するとは限りません。必要に応じて、ほかの医療機関や地域の相談先につなぐこともあります。当院は、生活の背景をうかがいながら、ご本人に必要な治療や支援を考えることを大切にしています。
言い合いになりそうなときは、いったん間を置く
声が大きくなる、体に力が入るなど、自分が強く反応し始めたことに気づいたら、すぐに言い返さず、ゆっくり息を吐いて少し時間を置く方法があります。[1]
安全にできる状況なら、「今は落ち着いて話せないので、少し時間を置きたい」と伝え、話し合いを中断するのも一つの方法です。落ち着いてから、言い方について伝え直すことと、困っている事情を話すことを分けて考えてみてください。
こうした工夫をしても繰り返してしまう、会話を避けるほど気が重い、自分でも反応を抑えにくい。そんなときは、工夫が足りないと一人で抱え込まず、医療機関に相談してください。
ご本人や家族の安全が危ういとき
手が出そう、物を投げそうなど、その場で危険があるときは、話し合いを続けず、安全な距離を取ることを優先してください。差し迫った危険がある場合は警察、けがや急病は救急へ連絡し、通常の初診予約を待たないでください。
つらさの背景を理解することと、家族の安全を守ることは、どちらも大切です。
家での自分の様子も、診察で聞かせてください
「家族には、もう少し穏やかに接したい」。そう思いながら困っていることも、受診の際に聞かせてください。当院は、表に出しにくい本音や、その方の生活の背景を大切にしています。
「家族にきつく当たることが増えて、自分でも困っています」。まずは、最近困った一場面からお話しください。言いすぎて後悔する毎日を変えていくために、今のご自身に必要な治療や支援を一緒に考えましょう。
当院は、三重県志摩市・鵜方駅南口から徒歩1分の、完全予約制の心療内科・精神科です。初診予約はLINEから受け付けています。
下のページで受診の流れをご確認ください。初診受付は、問診票の送信までお進みください。
問診票の回答期限は予約後24時間以内です。日時を選んだ後も、案内に沿って問診票を送信してください。
問診票の回答期限は予約後24時間以内です。期限までに回答が確認できない場合、予約は取消となります。
参考情報
この記事は一般的な情報提供を目的としています。診断や治療は、一人ひとりの状態に応じて医師が判断します。
