ひきこもりで精神科受診を考える目安:外出ではなく「つらい症状」で判断する(※三重県の相談先つき)

最終更新日:2026年1月13日
※電話番号・受付時間は変更されることがあります。最新情報は各公式ページでもご確認ください。


目次

30秒でわかる結論

外に出ないこと自体は病気とは限りません。
一方で、抑うつ・不安・不眠などの精神症状が続き、生活に支障が出ている場合は、精神科で「症状の整理と治療」を検討する意味があります。

※当院は、救急対応や、生活が大きく崩れている状態への集中的介入を前提とした医療機関ではありません。


まず確認:当院の受診が合いやすい人/合いにくい人

当院の受診が合いやすい人(当院の主対象)

次の条件に当てはまるほど、当院の外来診療が役立つ可能性があります。

  • 抑うつ・不安・不眠などの精神症状が主である
  • 数週間以上続いている、または悪化している
  • 症状のために、学業・仕事・対人・生活リズムなどに支障が出ている
  • 安全は保たれており、診察でお話を伺える(通院の継続が見込める)

当院より先に「三重県の窓口」が適することが多い人(当院では対応が難しい可能性)

次に当てはまる場合は、当院よりも 救急/公的窓口/多機関連携が必要になることがあります。

  • 自傷・他害の恐れが高い、強い興奮・混乱があるなど、まず安全確保が必要
  • 家庭内暴力が続き、まず危機対応が必要
  • 主目的が「居場所・就労・進路相談」で、精神症状が目立たない(医療より地域支援が主役になることがあります)

該当する場合は、本文後半の「三重県の相談先」をご確認ください。


ひきこもりは「病名」ではありません

「ひきこもり」は、就学・就労・交遊などの社会的参加を回避し、原則として6か月以上、概ね家庭にとどまり続けている状態などを指す「状態像(現象概念)」として整理されています。

大切なのは、外出頻度や期間だけで受診の要否を決めないことです。
受診の判断材料になるのは、「いま何がつらいか(症状)」と「生活への影響」です。


受診を検討する目安:精神症状チェックリスト

以下が複数当てはまり、数週間以上続く/悪化している場合は、精神科で評価・治療を検討する価値があります。

抑うつ(気分の落ち込み・意欲低下)

  • 気分が沈む日が続く
  • 以前楽しめたことに興味が湧かない
  • 疲れやすく、何をするにも重い
  • 自分を責める気持ちが強い

不安(緊張・恐怖・回避)

  • 人と会う/外に出ることが強い負担
  • 不安で頭がいっぱいになり、行動が止まる
  • 不安を避けるほど生活範囲が狭くなる

不眠・生活リズムの乱れ

  • 寝つけない、途中で目が覚める
  • 昼夜逆転が固定し、日中の生活が回らない
  • 睡眠の乱れがメンタル不調と連動している

パニック発作のような症状

  • 動悸、息苦しさ、めまい、吐き気などが突然出る
  • 「また起きたらどうしよう」が怖くて外出できない

強迫症状のような困りごと

  • 確認や手洗い等が止められず生活が圧迫される
  • 「やらないと不安」が強く時間が奪われる

※このチェックは自己判断の目安です。診断を確定するものではありません。


当院でできること(目的は「ひきこもりの是正」ではなく「精神症状の改善」)

当院の主目的は、ひきこもり状態そのものを直接ターゲットにすることではなく、背景にある精神症状(抑うつ・不安・不眠など)を評価し、改善を目指すことです。

受診では、例えば次を行います(症状・状況により異なります)。

  • 症状の経過、生活リズム、困りごとの整理(何が一番つらいかを明確にします)
  • 必要に応じて、身体疾患や薬剤性の可能性も含めた確認
  • 治療方針の提案(生活調整、心理的支援、薬物療法などを組み合わせる場合があります)
  • 目標設定(いきなり復学・復職ではなく、まず「症状を下げる」現実的な目標から)

※効果を保証するものではありません。症状・背景・環境により経過は異なります。


外来受診が成立しやすい条件(現実的な線引き)

外来診療は「安全が保たれ、治療を続けられる」ことが前提です。

  • 診察でお話を伺える(本人の同意があるほど進めやすい)
  • 自傷他害の切迫が高くない
  • 通院・連絡・服薬など、治療継続の最低限が可能
  • 生活の優先課題を医療の枠内で整理できる

反対に、清潔や金銭管理が大きく崩れている場合は、医療だけで完結しづらく、福祉・行政・多機関連携が必要になります。


受診前に準備するとスムーズなこと

可能な範囲でメモしておくと初診が整理しやすくなります。

  • いつから:症状の始まり、きっかけ、悪化要因
  • 症状:気分、不安、睡眠、食欲、体重変化、集中力
  • 生活:起床就寝、食事、入浴、外出、日中の過ごし方
  • 既往:過去の治療歴、服薬、アレルギー、持病

【三重県】当院での対応が難しいときの相談先

緊急の危険がある場合(今すぐ)

  • 生命の危険/暴力など切迫:119(救急)/110(警察)

夜間・休日を含む「精神科救急」の案内

  • 三重県 精神科救急情報センター:0598-29-9099(24時間毎日)

ひきこもりの専門相談(状況整理の入口)

  • 三重県ひきこもり地域支援センター(こころの健康センター内):059-253-7826
    受付:月〜金 9:00〜16:00(祝日・年末年始除く)
    ※メール相談の案内もあります(県の公式ページ参照)。

同じ経験をした人に相談したい(ピア相談)

  • ひきこもりピアサポートセンターみえ
    受付:水・木・金 13:00〜16:00(祝日、お盆8/13〜8/15、年末年始12/31〜1/2除く)
    電話:090-8498-5783(家族経験者)/080-3595-9556(ひきこもり経験者)

自殺念慮など、危機があるとき(三重県)

  • 自殺予防・自死遺族電話相談:059-253-7823/0120-01-7823(県内のみ)
    受付:13:00〜16:00
  • 自殺予防夜間・休日電話相談:0570-064-556(ナビダイヤル)
    受付:平日16:00〜24:00/土日祝・年末年始9:00〜24:00

お住まいの市町の窓口を探したい

  • 三重県ひきこもり支援情報サイトに、各市町の相談窓口一覧が掲載されています。

三重県精神科救急情報センター(0598-29-9099)

  • 電話:0598-29-9099
  • 24時間(毎日)

まとめ

  • ひきこもりは状態像で、外出頻度や期間だけで受診の要否は決まりません。
  • 受診の目安は、抑うつ・不安・不眠などの精神症状が続き、生活に支障があることです。
  • 当院は、救急や生活崩壊への集中的介入を前提とせず、精神症状の評価・治療を主目的としています。
  • 対象外の可能性が高い場合や緊急時は、三重県の専門窓口・精神科救急の利用が安全です。

受診をご検討の方へ(CTA:院内導線に合わせて調整)

当院の初診は「抑うつ・不安・不眠などの精神症状の評価と治療」を主目的としています。
受診をご検討の方は、以下からお問い合わせください。


免責

本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断や個別の医療判断は、必ず医療専門職の指示に従ってください。お薬の調整は自己判断で行わないでください。
緊急の危険がある場合は、直ちに119番/110番や地域の窓口に連絡してください。


参考(公式情報)

三重県こころの健康センター「ひきこもり地域支援センター」
URL:https://www.pref.mie.lg.jp/KOKOROC/HP/61667031925.htm
(参照日:2026-01-13)

三重県自殺対策推進センター「相談窓口のご案内」
URL:https://www.pref.mie.lg.jp/kokoroc/kokoro/kokoro00006.htm
(参照日:2026-01-13)

三重県ひきこもり支援情報サイト「相談窓口(各市町窓口一覧)」
URL:https://www.pref.mie.lg.jp/HIKIKOMORI-INFO/soudanmadoguchi.html
(参照日:2026-01-13)

三重県ひきこもり支援情報サイト「ひきこもりピアサポートセンターみえ」
URL:https://www.pref.mie.lg.jp/HIKIKOMORI-INFO/soudanmadoguchi0001.html
(参照日:2026-01-13)

三重県「三重県精神科救急医療システム事業(精神科救急情報センター 0598-29-9099 の記載あり)」
URL:https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000932696.pdf
(参照日:2026-01-13)

三重県「三重県各保健所問い合わせ先」
URL:https://www.pref.mie.lg.jp/KENKOT/HP/88842000001.htm
(参照日:2026-01-13)

厚生労働省「『ひきこもり』の定義など」
URL:https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000779362.pdf
(参照日:2026-01-13)

目次