年末に向けて考えたい、働く人の心の健康 〜休養と治療の大切さ〜

師走に入り、年末の慌ただしさを感じる季節となりました。今週は、特に働く皆さまの心の健康について、お話させていただきたいと思います。

人材不足が続く昨今、多くの方が「休みたくても休めない」「誰かに迷惑をかけてしまう」という思いを抱えながら働いていらっしゃいます。しかし、心の疲れを抱えたままでは、かえって長期的な休養が必要になってしまうこともあります。

今回は、心の疲れのサインや対処法、そして治療に関する誤解について、分かりやすくお伝えしていきます。

目次

要注意!年末疲れのサイン

心と体は密接につながっています。次のようなサインが出ていませんか?

体の変化

  • 夜、なかなか眠れない
  • 朝、起きられない
  • 食欲の変化(増加または減少)
  • 体がだるい、頭が重い

心の変化

  • 仕事でミスが増える
  • 些細なことでイライラする
  • 「どうせ私なんて」と考えてしまう
  • 今までできていた仕事ができない

これらの症状が2週間以上続く場合は、うつ状態のサインかもしれません。

働く人のための心の健康管理

では、どのように対処すればよいのでしょうか。

小さな休息を大切に

  • 昼休みは必ず取りましょう
  • 5分でも良いので、深呼吸の時間を作りましょう
  • 休日は可能な限り仕事を持ち帰らないようにしましょう

「NO」と言える関係づくり

  • 上司や同僚に、困っていることを伝えましょう
  • 無理な仕事は、きちんと断ることも大切です
  • 一人で抱え込まない習慣をつけましょう

お薬の治療について、誤解を解きたい

「薬を飲み始めたら、一生飲み続けないといけないのでは?」

これは多くの方が抱える不安です。しかし、これは誤解です。

うつ状態の治療は、多くの場合、以下のような段階を経ます

  1. 急性期の治療(症状の改善)
  2. 継続期の治療(症状の安定)
  3. 維持期の治療(再発予防)
  4. 段階的な薬の調整

つまり、症状が改善し安定してきた段階で、慎重に薬を調整していくことが可能です。決して「一生飲み続ける」わけではありません。

年末年始を健やかに過ごすために

年末年始は特に気を付けたい時期です。以下のポイントを意識してみましょう:

1.生活リズムを整える

  • 可能な限り、決まった時間に起きる
  • 食事の時間を一定に
  • 休日も平日と大きく生活リズムを変えない

2.休暇中の過ごし方

  • やることリストは適度に
  • 「ゆっくりする時間」を確保
  • 楽しみを見つける

なぎクリニックのサポート体制

当院では、働く方々が通院しやすいよう、以下のような体制を整えています:

  • 18時まで診療
  • 土曜日も診療
  • 待ち時間の少ない完全予約制
  • オンライン予約可能

年末年始の診療予定については、別途ご案内させていただきます。

最後に

心の不調は、誰にでも起こりうるものです。特に年末は、通常以上に心身への負担がかかりやすい時期です。

「きっと大丈夫」と無理を重ねる前に、ぜひ一度ご相談ください。あなたの心の健康をサポートさせていただきます。

休養と治療は、決して「逃げること」ではありません。むしろ、より良い未来のための大切な投資なのです。

ご不安なことがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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